我々営業は、コインランドリー店舗を経営されているオーナー様と日々お話しする機会がたくさんあります。

その中でよくいただくご相談やお悩みは実にさまざま。

今回は、その中から「売上がシミュレーション通りにいかない」という、特に多くの方が直面するお悩みに注目してみたいと思います。

■開業して1年、売上がシミュレーションに届かず焦っている

「開業して1年経つのに、想定した収支シミュレーションに届かなくて…」

そう話されるオーナー様は少なくありません。

一般的に、コインランドリー経営は軌道に乗るまでに3年程度かかるとも言われています。

開業直後から順調に損益分岐点を超えて黒字経営に乗る店舗は、立地や周辺環境など複数の条件がうまく重なった、かなり恵まれたケースだと言えます。

とはいえ、せめてシミュレーション通りに売上が推移してほしい…と思うのは当然のことですよね。

では、売上不振の原因として、どんな要因があるのでしょうか？

よくある4つの要因をご紹介します。

① 立地が悪い

これは事業成否に直結するほどの重要要素です。

とはいえ、弊社のお客様には「立地が明らかに悪いけれど出店を強行する」という方はほとんどいません。

我々もプロとして、ダメなものはダメと正直にお伝えしているからです。

では、「良い立地」とはどんな場所か？

それについては別のコラムで詳しくお伝えしたいと思います。

② 店舗作りがイマイチ目立たない

「理想通りに仕上げた、こだわりの店舗！ 完成度に大満足！」

……なのに、なぜか周囲にはイマイチ受け入れられていない。そんなケースもあります。

例えば：

一目で“コインランドリー”と分かる外観ですか？

明るく見通しの良い店内になっていますか？

初めての方にも分かりやすい導線や案内表示はありますか？

店内の清掃は行き届いていますか？

オーナー様ご自身が利用者の立場になって見直してみると、新たな改善ポイントが見つかるかもしれません。

実際に、開業から1年間、売上が伸び悩んでいたあるオーナー様が、店舗の見直しとちょっとした手直しを実施。

その結果、見事シミュレーション通りの売上に近づき、大変喜ばれていました。

こちらとしても、アドバイスが実を結んだ嬉しい経験です。

③ 認知・マーケティング活動が不十分

「オープン時にポスティングはしたけど、その後は特に何も…」というオーナー様、多くいらっしゃいます。

でも、せっかく想いを込めてつくったお店。少しでも多くの人に知ってもらいたいですよね？

現代はデジタル情報社会。

「ネット上に情報がなければ、リアルでも存在していないのと同じ」とまで言われます。

たとえば、こんな方法があります：

Google Mapへの店舗登録

　→ 外観や内観、営業時間、設置機器などをしっかり掲載。

Instagramで雰囲気発信

　→ 店内の様子、洗濯機の使い方、キャンペーンなどを手軽に投稿。

LINE公式アカウントの活用

　→ クーポン配信や近隣住民への情報発信。専門業者によるサポート活用も可能です。

利用者が見つけやすい環境づくりこそが、売上アップの第一歩です。

④ 店内の清掃・接客が不十分

「コインランドリーって無人じゃないの？接客なんて必要なの？」

と驚かれる方もいらっしゃいます。

でも、お洗濯の場所を提供している以上、店内が不潔だったり、説明が分かりづらかったりすると、お客様は次回以降来てくれません。

清掃は“毎日”しっかり行いましょう。

オーナー様自身が掃除されるのもいいですが、1日1〜2時間程度の清掃スタッフを採用するのもおすすめです。

さらにポイントは、あえて混雑時間帯に清掃スタッフを配置すること。

理由はこうです：

機械の使い方が分からない方への説明

終わった洗濯物を整理して次の方へスムーズに機械を使ってもらう

初めての来店者へのフォローで安心感UP → リピーターに

こうした“ちょっとした接客”で、機械の回転率が向上し、売上にも直結します。

スタッフ配置を「コスト」と考えるのか、「投資」と考えるのか。

その違いが、最終的な売上に明確に表れます。

これは、私たちが長年オーナー様にお伝えし続けてきた、大切なポイントです。

おわりに

今回は、よくあるコインランドリー経営のお悩みについて、ほんの一部をお伝えしました。

「あるあるネタ」は他にもたくさんありますので、興味のある方はお気軽に営業担当までご相談ください。

皆様の経営がより良い方向へ進むよう、私たちも全力でサポートいたします！