気づいたら閉店…?コインランドリー経営の落とし穴
「いつの間にか近所のコインランドリーが閉店していました。」
こんな投稿、見かけたことありませんか?
でも、「あんなに通っていたのに…ショック。明日からどこに行こう…」といった、閉店を惜しむ声はあまり聞きません。
つまり、答えはシンプル。
地域の利用者に支持されないお店は、どんな業種でも長続きしない。
…なんて、ここで終わらせるわけにはいきません。
今回は、なぜコインランドリーが閉店してしまうのか、その理由と経営のポイントを少し詳しくお話しします。
コインランドリー経営、3つの基本ポイント
立地(場所)
初期投資・維持費(お金)
集客(お客様)
非常にシンプルですが、これが基本中の基本です。
ところが、以下のようなケースは実際によくあります。
甘い市場調査のまま開業
無理のある事業計画で家賃や管理費が重荷に
良いお店を作ったのに告知不足で誰にも知られず…
まるで嘘のように感じるかもしれませんが、現場ではよく聞く話です。
カフェなら考えるのに、なぜコインランドリーでは?
もしあなたが「素敵なカフェ」を開業したいとしたら、きっとこう考えますよね?
お店のコンセプトや売りは?
出店エリアはどこがいい?
ライバルは?
家賃は?メニューは?設備は?
でも、コインランドリーになると、これらをあまり深く検討せずに始めてしまう人が一定数いるのが現実です。
なぜかというと…
コインランドリー=「放っておけば儲かる」?
この数年で、コインランドリーは「投資商品」として注目を浴びました。
その結果、
・無人経営で手間がかからない
・FCに任せればOK
・自然と売上が伸びる
…といった、誤った認識が広がってしまったのです。
「開業すれば何とかなる」は、大きな誤解。
現実は、想定より売上が出ず、家賃や借入の返済に行き詰まり、比較的新しい機器を手放して閉店、というパターンも珍しくありません。
中古市場に高年式の機械が多く出回っているのは、そういった背景があるのです。
コインランドリーは立派な“商売”です
繰り返しますが、コインランドリーは客商売・小売業です。
大手ブランドもなければ、加盟さえすれば安心というFC本部も存在しません。
しっかりとした計画と運営がなければ、継続は難しいのです。
3つの重要項目、もう少し詳しく
① 立地
出店場所の選定は命です。
コロナ以降、どの業種でも良い立地は奪い合い。家賃も高騰傾向です。
「自分の土地だから大丈夫」と思っても、本当に適した立地かどうかは別問題。
当社では、立地調査をしっかり行い、開業可否を正直にお伝えします。感覚が養えるように丁寧にサポートしています。
② 初期投資・維持費
「最小コストで最大利益」は理想的な戦略ですが、バランスが大切。
内装・設備・看板など、必要な部分にはしっかりお金をかける
効果の薄い投資は控える
特に過剰投資と高すぎる家賃の組み合わせは要注意です。
不安な時はセカンドオピニオンも検討してみてください。
また、意外に見落とされがちなのが「スタッフ」。
無人営業が基本のように思われがちですが、スタッフを正しく配置・教育した店舗は売上が伸びやすいです。
③ 集客
今は、Googleマップ・インスタ・LINEなど、費用をかけずに集客する方法が多数あります。
情報発信やキャンペーンなど、地道な宣伝を理解し、行動できる店舗がやはり強いです。
成功するコインランドリー経営をサポートします
当社は、25年にわたりコインランドリー事業を提案し続け、全国で2,300店舗以上の実績があります。
最初の1号店をしっかり成功させ、
2店舗、3店舗と拡大していくオーナー様を多く支援してきました。
これから始める方も、失敗のリスクをしっかり見つめながら、堅実に・長く続く店舗を目指していきましょう。
このコラムを書いた人
池部慎二
株式会社ダイワコーポレーション
執行役員
- 米Alliance社で日本・韓国市場を統括
- 2015年:ダイワコーポレーション経営企画部長として事業説明会講師・拠点拡大を推進
- 2018年:施設向け事業の全国展開を実現
- 2023年:執行役員として全社の事業推進とマーケティングを統括
- TV等メディア出演実績あり